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“ゆめの大地”ブランドポークの海外輸出拠点となる新工場を竣工
株式会社日高食肉センターは、2023年4月18日、ブランド豚肉”ゆめの大地”のさらなる生産能力向上を目指し、「日高食肉流通センター第2カット工場」を竣工いたしました。
日高食肉流通センター第2カット工場は、政府が推し進める「農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略」に則り、農林水産省が定める「農林水産物・食品輸出促進対策事業」の指定を受け、既設工場に併設する形で2022年4月7日着工し、2023年3月20日に完工、4月18日に竣工式を迎えました。 新工場は、最新のパッキングラインや機器を備え、品質や効率性の向上に大きく貢献します。また、新たな雇用の創出に繋がる事から、地域の発展にも大きく貢献することが期待されています。
竣工式には、農林水産省、北海道、新冠町など、関係各所の多くの来賓のご参加を賜り、竣工式に引き続き、内覧会、試食会を開催させて頂きました。 当日は、株式会社日高食肉センター代表取締役 出田純治より、ご挨拶として工場の完成までの経緯や今後のビジョンなどをお話させて頂き、来賓の方々からも、当社へのご期待や、地域産業の発展についてのメッセージが寄せられました。
日高食肉流通センター第2カット工場 概要
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- 所在地
- 北海道新冠郡新冠町字西泊津77-5
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- 規模
- 地上2階建て
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- 建築面積
- 3,148.43㎡
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- 延床面積
- 4,305.86㎡
工場内の新設備について
日産800頭が6.5時間で加工可能な生産設備を構築。 枝肉冷蔵庫は最大1,038頭収容可能で、入出庫作業においては自動搬送を実現いたしました。 部分肉加工においては、分割や除骨成型時に発生する副産物を、コンテナを使用せず処理室へ搬送するためのコンベアを整備。また、北海道初の包装ラインとして、自動袋詰めロボットを備えた部分肉の袋詰めラインを構築し、真空包装までのラインを最少人数で運用可能としました。これにより、生産性向上とともに、より安全で安心な食肉を提供することが可能となりました。
海外輸出事業の強化について
日本政府が定めた輸出額目標「2030年に5兆円規模」を達成するため、「農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略」が2020年11月に閣議決定され、現在までに様々な施策が実施されています。 株式会社日高食肉センターは、株式会社北海道中央農場、株式会社エスフーズともに、「北海道産豚肉輸出拡大コンソーシアム」として、主に、シンガポールに向けて2021年に141トンだった輸出実績を2024年度には203トンに拡大すべく、生産体制の強化に取り組んでいます。
日高食肉センター代表取締役 出田純治 からのご挨拶
日高食肉流通センター設立から8年が経ち、設立当初は1日100頭程度の処理能力であったものが、従業員の努力によって習熟度が向上し、今では1日1,100頭の処理能力を有するまでになりました。
このたび国の支援を受け、輸出拡大事業に則り、新しく第2カット工場を増築させて頂くに当たり、非常にこだわった事がございます。それは、日本の技術をしっかりと海外にアピールすることが出来る工場にしたいという事です。 丁寧な仕事は、世界に誇る事の出来る日本人の特徴ですが、日高食肉センターにおいては、食肉の最終工程である、整形行程で発揮されています。
そういった今までに培った良い部分をしっかり残しつつ、包装など、ロボット化が可能な部分については、よりスピーディに処理できるようにいたしました。 より衛生で安全な商品を作り、その上で、北海道の豚肉を世界中の方に食べて頂きたいという考えで工場新設に取り組んで参りました。非常に良い工場ができたと思っております。
ここからは私たち従業員一同がさらに習熟度を上げ、なおかつ、安心で安全な肉を作って、それをしっかりと価値のあるものにして行きたいと考えております。