栗と豚肉の炊き込みご飯
秋の野菜と"ゆめの大地"を
楽しむ、旬のレシピ
"ゆめの大地"と旬の食材を使用する『旬のレシピ』、第十一回目は、秋を代表する味覚「栗」を使った料理をご紹介します。
日本の伝統行事「重陽の節句」の料理としても活躍してくれる、秋らしいレシピです。
豚バラ肉の旨みと、栗の甘みが調和した炊き込みご飯は、
食欲の秋にぴったりなメニュー。
にんじんは秋らしく紅葉型に仕上げました。
材料-2人分
- 白米:300g
- 栗(甘露煮):1瓶
- 豚バラ肉(薄切り):120g
- 油揚げ:1枚
- にんじん:1/3本
- まいたけ:1袋
- 小ねぎ:少々
調味料
- 水:350ml
- 和風顆粒だしの素:小さじ1
- 酒:大さじ1
- みりん:大さじ2
- 醤油:大さじ2
- 塩:少々
作り方
- 白米は研いで、ザルにあけて水気を切る。栗(甘露煮)は水気を切る。
- 豚バラ肉、油揚げは食べやすい大きさに切る。にんじんは紅葉型に抜く。舞茸は食べやすい大きさに手でさく。
- 炊飯釜に1)、2)、調味料を入れ炊飯する。炊飯後、塩で味を調える。
- 器に盛り、小ねぎを少々散らす。
Point
- 工程1)でよく水気を切りましょう。水気を切ることで、炊き込みご飯の味がぼやっとはっきりしない味になることを防ぐことができます。
秋の味覚を代表する栗は、9月9日の「重陽の節句」の行事食としても活躍する食材です。
重陽の節句とは、3月3日の桃の節句、5月5日の端午の節句などの五節句のひとつ。現在では、重陽の節句はあまり馴染みがないかもしれませんが、家族の無病息災や長寿・子孫繁栄、農作業の無事を願う大切な行事です。昔は栗やなすなどを使った料理をお祝い膳にして、秋の収穫をお祝いしていたといわれています。
やさしい甘みでこどもから大人まで食べやすい食材である栗。そんな栗には、身体に嬉しい栄養素もたっぷりです。特に、美容や健康に嬉しいビタミンCや抗酸化作用のあるタンニンといった栄養素が豊富に含まれています。
是非、重陽の節句のお祝い膳として、栗と豚肉の炊き込みご飯をつくってみてくださいね。
Editor
細野 沙也加
HOSONO Sayaka
フードコーディネーター
大手食品商社にて2年勤務後、独立。
料理番組出演、料理動画サービスレシピ制作・撮影、料理記事の執筆や講師など多岐にわたり活躍中。
真似しやすく簡単な家庭料理のレシピ制作を得意とする。2017年〜渡星し、弁当レシピを開発・販売。和食の発信に務める。
Editor
牧田 淑美
MAKITA Yoshimi
管理栄養士
中食会社の商品開発や特定保健指導などを経験。
豊富な管理栄養士としての現場経験の傍ら、コラム執筆や栄養計算に携わる。
健康課題のある方へのメニュー制作を得意とする。