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豚肉に含まれる栄養素について Porkology vol.2

豚肉に含まれる栄養素について

豚肉について様々な角度からご紹介する「Porkology」、第1回目では、数多くある豚肉の品種やその特徴、豚肉が提供されるまでの流れなどについてご紹介させて頂きました。

今回、第2回目では、私たちが生きる上で欠かす事の出来ない栄養素にスポットライトを当てて豚肉のご紹介をしつつ、さらに、一般的な豚肉に比べて“ゆめの大地”が優れて持っている栄養素も深堀りしてみたいと思います。

豚肉に含まれている栄養素を知れば、普段食べている豚肉がもっともっと美味しく感じられるかも!!

豚肉に含まれている主な栄養素

豚肉、牛肉、鶏肉など、私たちの食生活を支える食肉。 食肉に含まれる栄養素は、それぞれの肉によって異なります。
前回のPorkology vol.1 でもご紹介した通り、鶏肉を抑えて世界中で最も多く使われている豚肉は、実はタンパク質、ビタミンB群、ミネラル、脂肪などが豊富に含まれた、栄養価の高い食材でもあるのです。

たんぱく質
たんぱく質
たんぱく質は、炭水化物や脂質と並ぶ三大栄養素のひとつ。
筋肉や臓器、皮膚、血液、髪の毛、ホルモンなど、身体の主な部位を形作るとともに、健康を維持するために欠く事の出来ない栄養素です。
たんぱく質は、20種類のアミノ酸から構成されていて、そのうちの9種類を必須アミノ酸といいます。
必須アミノ酸は体内で充分に合成することができず、足りなくなるとタンパク質を合成出来なくなってしまうので、毎日の食事の中で確実に摂取して補う必要があります。

このように、生きる上でとても重要なたんぱく質とそれを構成する必須アミノ酸、この必須アミノ酸がその食材にどれくらいバランスよく含まれているかを100点満点で示す指標としてアミノ酸スコアというものがあります。豚肉はなんと100点満点のパーフェクト!!
豚肉はとても質の良いたんぱく質と言う事が出来るのです。
ビタミンB群
ビタミンB群
ビタミンB群は、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの8種類。中でも豚肉にはビタミンB1、ビタミンB12、ナイアシンが豊富に含まれています。

豚肉に多く含まれる、この3種のビタミン。
それぞれに、ビタミンB1は疲労回復を促し、ビタミンB12は自律神経の乱れを整え、ナイアシンは皮膚や粘膜の生成に必要で、それぞれをきちんと摂取する事で有効な効果が期待でき、また、他のビタミンや栄養素とも関与し合いな がら、皆さんの健康を保つ働きを担っているのです。

ビタミンB群は水溶性ビタミンで、必要以上の量は体外に排出されるため、毎日補いたい栄養素のひとつです。

ゆめの大地に特に豊富に
含まれている栄養素

四元豚”ゆめの大地”は、こだわりの独自飼料を与えることにより、一般的な豚肉に比べて、コラーゲンオレイン酸ビタミンB1といった栄養素が豊富に含まれています。ここでは、その3種類の栄養素について取り上げて解説いたします。

コラーゲン
コラーゲン
コラーゲンは、人の体内に存在するたんぱく質のうち約30%を占め、主に皮膚や軟骨、血管などを構成するたんぱく質です。プルプルとしたゼラチンを思い浮かべて頂くと分かりやすいのですが、細胞同士を結びつける役割があり、骨の健康保持や、肌に潤いや弾力を与えてくれる効果が期待できます。
日本では美容や健康に役立つ成分のひとつとして広く知られており、コラーゲンが含まれる料理なども人気です。
コラーゲングラフ
一般的な豚肉に比べると、”ゆめの大地”は2倍以上のコラーゲン含有量。特に、バラ肉や豚足部分に豊富に含まれているといわれています。
オレイン酸
オレイン酸
オレイン酸は一価不飽和脂肪酸で、他の油に比べて酸化しにくく加熱に強い脂質のひとつです。
オレイン酸の持つ抗酸化作用により、がんを引き起こすと言われる活性酸素の攻撃を抑制する働きが期待できると言われています。さらに、悪玉(LDL)コレステロールを減少させる効果があり、動脈硬化や、それに起因する高血圧、心筋梗塞、脳梗塞などを予防する働きが期待できます。
オレイン酸グラフ
オレイン酸は豚肉の美味しさに関与する成分で、一般的な豚肉に比べ多く含まれている”ゆめの大地”は、うま味や甘味が豊かに感じられます。
ビタミンB1(チアミン)
ビタミンB1(チアミン)
ブドウ糖からエネルギーを産生する働きを担うビタミンB1。不足すると食欲不振や疲労、だるさなどの症状が現れます。中でも脳は脂肪酸をエネルギー源に出来ず、ほぼブドウ糖のみをエネルギー源としていますので、ビタミンB1の欠乏は避けたいところです。
また、現代ではインスタント食品の利用が増加していますが、インスタント食品は糖質を多く含んでいるので、この分解に多くのビタミンB1が使われてしまい、結果、年齢の若い方を中心に、脚気に罹ってしまう方が増加しています。
ビタミングラフ
一般的な豚肉に比べて約2倍のビタミンB1が含まれている”ゆめの大地”
100gあたりに含まれているビタミンB1は1.35㎎(財団法人日本食品分析センター調べ)。日本人の摂取基準2020では、ビタミンB1の1日あたりの推奨量は女性では18?74歳で1.1㎎、男性では18?49歳で1.4㎎と定められています。そのため、約100gの”ゆめの大地”を食べることで、1日に推奨されているビタミンB1を補えます。
ビタミンB群のなかでも、ビタミンB1は疲労回復に効果が期待できるため、疲れを取りたい時におすすめです。

豚肉そのものに焦点を当ててご紹介する「Porkology」。
第2回目は、豚肉に含まれている栄養素をご紹介しつつ、さらに、四元豚”ゆめの大地”が、一般的な豚肉と比べて、どんな栄養素を多く含んでいるのかをご紹介しました。
様々な国で最もよく食されている豚肉が、アミノ酸スコア100点満点だったり、ビタミンB群を豊富に含んでいたりと、実は健康や身体づくりに必要な栄養素を摂取出来る、頼りになる食材だという事がお分かり頂けたのではないでしょうか。

次回も豚肉について少しずつ深掘って参りますので、どうぞお楽しみに!!

Editor

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牧田 淑美

MAKITA Yoshimi

管理​栄養士

中食会社の商品開発や特定保健指導などを経験。
豊富な管理栄養士としての現場経験の傍ら、コラム執筆や栄養計算に携わる。
健康課題のある方へのメニュー制作を得意とする。