豚バラ肉の肉じゃが

おふくろの味の代表格「肉じゃが」

動画を交えて日本の食卓で親しまれている定番の豚肉料理をご紹介する「Movie recipe」。
第2回は、簡単なのに美味しく出来上がる、蒸し煮の「肉じゃが」をご紹介します。

THE RECIPE

材料-4人分

  • 豚バラ肉の薄切り 400g
  • 玉ねぎ 1個(目安:250g)
  • にんじん 1本(目安:150g)
  • じゃがいも 3個(目安:200g/個)
  • しらたき(糸こんにゃく) 180g
  • 日本酒(辛口白ワイン) 90cc
  • 砂糖 大さじ2
  • 醤油 大さじ4
  • ごま油 大さじ1

作り方

  • 肉を食べやすいサイズ(長さ10cm程度)に切り分ける。
  • 玉ねぎを「くし切り」に、にんじんを「乱切り」に、じゃがいもを「4つ切り」にし、さやえんどうは筋を取る。
  • 「しらたき」が手に入れば、湯通しをして食べやすい長さに切る。
  • フライパンにごま油をしき、肉を入れてほぐしながら炒める。
  • 肉に少し色が付いたところで、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん、しらたきを入れて全体的に具材が均等になるように整える。
  • 日本酒(無ければ、辛口の白ワイン)、砂糖、しょうゆを入れて、調味料が前提に行き渡るように整え、ふたを閉じて20分間煮込む(途中で2~3回、上下を入れ替えるように混ぜる)。
  • じゃがいもやにんじんに串を刺して固さを確認(スッと通ればOK)し、一度火を止め、1時間ほど冷ます。
  • 火を入れ直し、煮立ったところでさやえんどうを入れ、2分間煮込んで出来あがり。

Point

  • 煮物全般、出来上がったところで一度冷ますと、味がしみ込んで美味しく出来上がります。
    今回の「肉じゃが」の作り方で言うと、さやえんどうを入れる前がおすすめです。

地域や好みに応じて様々な作り方がある「肉じゃが」。
基本的には、関東では豚肉を、関西では牛肉を使う事が多いようです。
今回は、豚バラ肉を使い、肉から出る肉汁と野菜から出る水分で蒸し煮にする事で、出汁や水を使わずに、うま味たっぷりの肉じゃがを作ってみました。

肉じゃがの起源としては、日露戦争勝利の立役者、東郷平八郎に由来するとの説があります。
留学した際に英国で食した味が忘れられず、また、当時の海軍で脚気が流行っていたため、栄養価の高いビーフシチューを艦上食として作らせたところ、ワインやバターが無かったので「肉じゃが」が出来上がったというもの。
あまりにも良く出来た話しで、にわかには信じられませんが、それもそのはず、実はこの話、地域特産を広めるために、とある祭りの実行委員会が創作したもので、実際のところ、本当の起源は分かっていないのです。

作り話が広まり、それが多くの人に信じられているという事は、それだけ「肉じゃが」を身近に感じている方が多いからなのかも知れません。

豚バラは、豚ロースと共に、豚肉料理の食材として多く利用される部位です。
部位としては、胸から腹の部分の肉の事を言い、アバラの周囲の肉であることから「バラ肉」と呼ばれています。
また、骨が付いた状態の肉を「スペアリブ」と呼びます。

豚バラは、肩や尻に近い部位に比べて運動の影響を受けにくいため、より柔らかくジューシーな肉質と、霜降りの脂身の旨みが多いことが魅力的で、肉じゃがの他にも、かたまり肉でつくる煮込み料理の「角煮」や、キムチと炒めた料理などがあり、多くの人に愛されています。

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